Amazon土井雪広さんの敗北のない競技、2014年発行の本。
以前本屋で立ち読み読破してしまっていたが、時間もあるし、もう一度しっかりと読みたくて購入。
土井さんの生い立ちからヨーロッパでプロ選手としての生活、グランツールを走るということについてしっかりと書かれている。
なぜ読んだことのある本なのに購入したかというと、土井さんがヨーロッパで走っていたときからテレビで見ていて好きだった。日本チャンピオンジャージを着てプロトンを走る姿はカッコよくて記憶に残っている。
土井さんは現在、GCN Japan のプレゼンターとしてYouTubeで活躍している。
ライブ配信などで質問しても気軽に返してくれるし、好感を持てる方だ。
この本は土井さんの見たリアルな世界が描いてある。
ヨーロッパでプロ選手をする厳しさ、人間関係の悩み、ヨーロッパのプロ選手の日本人が知らない闇の部分。選手のドーピングについて日常的に行われている現実、ゴールが近づいてくると痛み止めとぶっ飛ぶ薬を飲んでいたという。選手は合法のものであったとしても、テレビカメラに映らないようにこっそりと飲むそうだ。
将来の夢はツールドフランスを走ることです、という若者に出会ったことがあるが、そういう若者にもぜひこの本を読んでもらいたい。
厳しさだけでもなく、グランツールでアシストの仕事をする喜びも書かれている。
自分も交代勤務とロードバイクのリアルを書いている。
睡眠薬を飲んで寝て、エナジードリンクを飲んで自転車に乗っている。
世の中は綺麗事だけでは成り立っていない。